「シミュレーション・リテラシー研究部会」よりお知らせです。
- 日時: 2012 年4 月12 日(木曜日)14:00 受付開始 14:15 開会
- 会場: 東京工業大学 大岡山キャンパス 蔵前会館 くらまえホール が無料(公開)にて開催されます。
- 参加希望者は以下のお申込方法にて: 4 月 10 日(火曜日)までに 電子メールの本文に
- (1) お名前
- (2) ご所属
- (3) 連絡先メールアドレス
なお、当日参加も可能です。
- 講演会の内容ならびに主旨:
この度、名古屋大学の小澤正直教授とウィーン工科大学の長谷川祐司准教授の研究グループは量子物理学の基本原理とされてきた「不確定性原理」の破れを実験的に観測することに世界で初めて成功しました。 小澤教授は、2003 年に「ハイゼンベルクの関係式」の破れとそれに替わる「小澤の不等式」の成立を予言しましたが、この実験でそのような状況が実現可能なことが実証されました。この成果は、2012 年1 月15 日発行の英国科学雑誌 Nature Physics 電子版に掲載され、広く驚きを持って迎えられました。小澤教授は本学理学部情報科学科の出身であり、また人文社会群の吉田夏彦研究室で哲学を学ばれ、現在、科学基礎論学会の理事でもあります。本シンポジウムでは、「不確定性原理」の理解の深化で生まれた、科学哲学と物理学の交流の新たな局面に関する問題を集中的に討議することを目的とし、小澤教授から、「小澤の不等式」と量子測定理論についての説明、その理論を導いた数学的・物理学的方法と哲学的思索についてお話をいただき、それをもとに科学哲学と物理学の交流 について聴衆との質疑応答を交え、広くパネルディスカッションを展開する予定です。 - プログラム
- 14:00 受付開始
- 14:15 開会
- 14:15 ~ 14:30 開会挨拶 出口弘 東京工業大学総合理工学研究科教授
- 14:30 ~ 15:30 基調講演 「不確定性原理と物理的認識の限界」小澤正直 名古屋大学情報科学研究科教授
- 15:45 ~ 16:45 パネルディスカッション 「科学哲学と物理学の交流 -東工大の文系力ー」
- 16:45 ~ 17:00 閉会挨拶
東京工業大学エージェントベース社会システム科学研究センター
科学哲学と物理学の交流 ー量子力学のフロンティアと東工大の文理融合知ー
くらまえホールへのアクセス: 東急目黒線・大井町線『大岡山』駅 徒歩1 分