設立趣旨

1 趣旨

1980年代後半からのコンピュータ・テクノロジーの革新は、地球的規模でコミュニケーションとコンピュータのあり方を根本的に変容させる潜在的可能性を成熟させ、シミュレーション&ゲーミングの分野にも極めて重要な影響を与えています。

日本シミュレーション&ゲーミング学会は、日本全国に散らばるシミュレーション&ゲーミングの研究者、実務家、教育実践家などで構成され、この学際的手法と、科学技術の飛躍的発展をはかることを目的としています。このため、この分野における国際的・国内的研究のネットワークを形成しています。また、経済政策のみならず、社会・人文・自然科学の境界にある方法論の一つとして、学術的に発展させるとともに重要な礎石にすることが学会会員に期待されています。

昭和63年(1988年)に組織された発起人会によって、日本シミュレーション&ゲーミング学会は平成元年(1989年)1月21日に設立されました。平成3年(1991年)7月と平成15年(2003年)8月には、日本学術会議との共催で、国際シミュレーション&ゲーミング学会京都会議(ISAGA ’91, Kyoto)及び国際シミュレーション&ゲーミング学会大会(ISAGA 2003, Chiba)を開催しました。現在、日本学術会議協力学術研究団体となっています。

21世紀には、本学会の活動も、グローバル市民社会の一員として、情報社会の地平を拓き、生活世界の身近な問題から地球規模の問題にまで広く通用する教育・問題解決・科学知見の方法論へ深化・発展させ、適切なシミュレーション&ゲーミング・リテラシーを普及させるべく、相応の責任主体としての法人格の取得を行うものであります。

2 申請に至るまでの経緯

  1. 平成元年1月21日、日本シミュレーション&ゲーミング学会は、任意団体として設立され、現在に至るまで、シミュレーション及びゲーミングに関する研究会及び講演会の開催、会員の研究成果の報告及び刊行、国際シミュレーション&ゲーミング学会(ISAGA)との密接な提携、国内外の学会その他の諸機関との連絡及び大学間の交流、すぐれた研究成果もしくはシミュレーション及びゲーミングの実施に関してすぐれた実績を有する個人または団体の表彰など、多岐にわたる活動を行ってきました。
  2. 平成17年10月9日に開催された(任意団体)日本シミュレーション&ゲーミング学会総会において特定非営利活動法人化を決定いたしました。
  3. 平成20年4月19日午後4時より、設立発起人会を開き、設立趣旨書、定款、事業計画書、収支予算書、設立当初の役員などについて検討し、原案を作成しました。
  4. 平成20年6月1日13時20分より、設立総会を開き、発起人より設立の趣旨、定款、平成20年度及び平成21年度の事業計画及び収支予算、設立当初の役員などを提案し、審議の上決定しました。
  5. 設立総会の結果を受け、内閣府に定非営利活動法人設立の認証申請を行いました。2ヶ月間の縦覧期間等を経た上で平成21年1月14日に設立認証を受けました。その後、平成21年1月26日に登記手続きを行い、平成21年1月26日付けで特定非営利活動法人 日本シミュレーション&ゲーミング学会が設立しました。