NPO法人JASAG

日本シミュレーション&ゲーミング学会

2024年度 事業実施の方針

令和 6 年度は、新型コロナ禍以前の対面活動のメリットと、コロナ禍に広がった ICT の活用とを効果的にミックスし、学会活動の活性化・効率化を図っていく。主たる事業内容は、従来通り、全国大会開催、学会誌発行、研究部会支援である。

全国大会は、ハイブリッド開催、論文集の PDF による配布を原則とする。春期全国大会は、会員獲得や若手育成、長期的な学会智の継承など、チュートリアルや新規会員獲得に結びつきそうな内容を会員のニーズをふまえつつ企画し、東京工業大学において、開催負担の軽減も考慮して 1 日で実施する。秋期全国大会は、JASAG の全国展開を目指して、四国で初めての大会を高松大学で開催する。秋期大会では 35 周年記念事業も実施予定であるが、実行委員会とは別に学術委員会主導で実施するため、35 周年記念事業費として別立てで計上している。

学会誌『シミュレーション&ゲーミング』は、会員に有益な記事や新規会員獲得に結びつく記事の充実を図りつつ、年度内に 2 号刊行し、全会員に配布するとともに、J-STAGE に掲載する。関連して、学会誌に掲載する論文審査の円滑化と信頼性向上のために、査読手続きのシステム化や、査読者選定に必要な会員の専門分野情報の充実を図るため、科研費専門分野の入力を委託する。

研究部会支援については、全国大会、学会誌発行を含めた定常事業の支出と、学会の主たる収入である会費、大会参加費との収支バランスを考慮し、1部会の支援額を 10 万円から 5 万円に減額する。これは、過去に同様の事例があったことをふまえたものである。一方、JASAG での研究成果を発展させ、他学会で研究発表することに対して、新規会員獲得や若手研究者育成に資すると期待されるものに対して、表彰的な意味から支援する制度を新設する。

以上の他、これまで通り、優れた研究成果や優れた業績を有する個人ないし団体に対する表彰、フェロー称号の授与、横環連合など他学会との交流を行う。

また、2023 年秋に立ち上げた ISAGA2027 招致に向けた調査検討特別委員会での検討結果および理事会での審議をふまえ、ISAGA 開催に向けた準備費用を積み立てる。合わせて、学会の活性化を図るためにそれと連動させて 40 周年記念事業についても準備を進める。これらの準備費用として 100 万円を積み立てる。準備費用積立の増分は,昨年度の経常収支差額を原資とする。

学会の内外に対する情報提供活動としては、Web とメーリングリストを活用した情報提供を行う。Web ページについては、可読性、利便性、運用の効率化などを目指し、2023 年度からリニューアルの検討を行っており、2024 年度中に実現を図る。

なお、本年度中に次期理事選挙を行うが、当該経費は従来通り管理費として扱う。