大会概要
- 日時:2009年12月5日(土)
- 場所:横浜国立大学(横浜市保土ヶ谷区常盤台79-4)
- テーマ:「体験学習とビジネスシミュレーション」
- 本大会では、ゲーミング・シミュレーションを利用した体験学習、およびビジネス分野へのゲーミング・シミュレーションの適用を基調テーマとします。
- 開催体制
- 主催:日本シミュレーション&ゲーミング学会
- 共催:横浜国立大学経営学部
- 日程
- 12月5日(土)JASAG秋季大会
- 10:30-12:00 一般セッション・企画セッション
- 12:15-13:00 JASAG総会
- 13:10-14:40 一般セッション・企画セッション
- 14:50-16:20 一般セッション・企画セッション
- 12月5日(土)JASAG秋季大会
- 参加費
- 会員:3000円
- 非会員:4000円(大会当日に学会入会申し込みの場合1000円)
- 学生:1000円(大会当日に学会入会申し込みの場合無料)
大会報告
白井宏明(大会委員長・横浜国立大学)
田名部元成(プログラム委員長・横浜国立大学)
日本シミュレーション&ゲーミング学会2009年度秋季全国大会は、12月4日(金)、5日(土)の二日間にわたって、神奈川県横浜市の横浜国立大学にて開催されました。本大会では、「体験学習とビジネスシミュレーション」を基調テーマとして、ゲーミング・シミュレーションを利用した体験学習およびビジネス分野へのゲーミング・シミュレーションの適用を中心に以下のようなプログラムで進められました。
12月4日(金)
- 14:00-16:30 横浜国立大学特色GP成果報告会
- 16:30-17:30 理事会
- 17:30 – 19:30 懇親会(シミュレーション・ゲーミングの夕べ)
12月5日(土)
- 10:30 – 12:00 一般セッション、企画セッション
- 12:15 – 13:00 総会
- 13:10 – 14:40 一般セッション、企画セッション
- 14:50 – 16:20 一般セッション、企画セッション
本大会の運営については、以下の点を工夫しました。
- 横浜国立大学経営学部が主宰する特色GP成果報告会「体験型経営学教育のための教員養成計画」を同時開催し、秋季全国大会の参加者により多くの有用な情報提供を行えるように配慮しました。
- 初日の夜は前夜祭としてシミュレーション・ゲーミ ングの夕べを開催し、ビジネスゲーム開発コンテスト表彰式や、横浜国大限定カップ麺「カラムーチョ」などの横浜国大グッズが当たるくじ引きなどで会場を盛り上げました。
- 大会当日に学会に入会申し込みをした場合、大会参加費を割引し、一般は4000 円を1000円に、学生は1000 円を無料にしました。この結果、それ以前の大会の中で最大の17名の入会申し込みがありました。会員増加には効果的な方法であることが確認できました。
- 各セッションにおいては、従来のような座長を置かず、また学生によるタイムキーパーもなくして発表者による自己管理方式としました、これはISAGAでも行われている方式ですが、運営の簡素化と費用の低減が可能です。
セッション報告は、一般セッションが5枠、企画セッションが5枠という構成で、4会場に分かれてパラレルで行われました。一般セッションでは、ゲームの開発・試作に関するもの、マルチーエージェント・シミュレーションの応用に関するもの、シリアスゲームの開発や実践に関するもの、住民参加型問題解決手法の提案など合計14件の研 究発表が行われました。上述した通り、一般セッションでは、座長という役割を設けず、発表者同士の自主的な運営をお願いしましたが、1件 30 分という発表時間を大幅に超過することなく、許容範囲内で進行したことが確認できました。企画セッションは,以下のような内容で構成されました。
- ゲーミング&シミュレーションを活用した様々な体験学習
- 説得と交渉のシミュレーション&ゲーミング
- 横浜国立大学特色GPセッションI
- 横浜国立大学特色GPセッションII
- ゲーミング・シミュレーション型授業による授業改革-秋田大学18特色GPの継承と発展
これを見ると、大会テーマに関連するセッションが多く企画されたことが分かります。なお、企画セッションのうち2件は、一般セッションの時間枠を2つ使って行われました。一般セッション・企画セッションとも活発な意見交換が行われ、大会におけるセッション発表は盛況に終わることができました。
今回、発表論文や企画セッションの募集、プログラム編成、論文報告集編集など、いわゆるプログラム関連事項でも、いくつか新たな取組をいたしました。そのひとつは、学会誌「シミュレーション&ゲーミング」の執筆要領に準拠した大会用の執筆要領を整備し、そのままテンプレートとして利用できる電子ファイル(MS-Word)形式で大会ウェブページに公開しましたことです。このファイルは多くの著者に利用され、その結果、論文報告集の編集が効率化され、また掲載論文の統一性向上が図られました。特に、原稿枚数に関して、概要レベル、研究報告レベル、大会論文レベルを意図して、原稿枚数を2、4、6の偶数ページに限ることにいたしました。また、今後加速するであろう学会の国際化を踏まえて、掲載論文のすべてに英文タイトルをつけてもらい、論文報告集に英文目次を掲載しました.。特筆すべきことは、論文報告集のすべての原稿が締切り前に入稿されたことです。これは、発表者の会員としての意識の高さを示すもので、大会運営側として大変うれしく思います。
最後に、大会当日の運営に当たった実行委員会委員、大会に参加した会員の皆様、大会運営に当たって貴重な情報やご意見をいただいた会員の皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。