会員のみなさまへ
NPO日本シミュレーション&ゲーミング学会 会長 鐘ヶ江秀彦
2017年6月1日に開催された第6期(2017/6/1〜2019/5/31)の新理事会において会長に選出されました。会長就任にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
まず初めに、喫緊の課題としまして、会員の皆様に都合4巻分の学会誌刊行の遅延とともに、投稿論文の査読に時間がかかり過ぎていたことにつきまして、私自身も深く反省するとともに、前期の第5期の理事一同を代表して深くお詫び申し上げます。今期の理事会一同で最初にこれらの遅延の問題点の総括と深く反省を行うとともに、新学会誌編集委員長の元での挽回刊行を策定して再建計画の意思決定を行いました。背景には団塊の世代の退会を含む世代交代の中での査読者の指名が難しくなりつつある状況とともに、シミュレーション&ゲーミング関連学協会の増加に留まらず、ゲームを用いた研修やファシリテーションの学協会が増えて新規会員の加入の低減がありますが、投稿数の減少と査読と学会誌の刊行の遅延の言い訳にはなりません。新体制下においては査読プロセスを最速目標3ヶ月とすることと、2017年末を目処に、この半年以内に刊行の遅れた学会誌の刊行配布をすることを理事会にて最初に確認いたしました。重い課題を伴っての船出早々となりますが、会員のみなさまには今少しのご辛抱をお願いする次第であります。
第6期の危機的な当面の課題と会勢の回復のための基本方針は以下の通りです。
- 学会誌発刊の滞りの解消、ならびに、投稿論文査読のスピードアップと見える化、
- 学会サービスの新時代への対応と即時化、オンライン化、
- 国際学術連携の発展、ISAGA2018(バンコク49th )に対するJASAGからの学術内容面での協調と支援、ならびにISAGA2019(ISAGA50周年)への国際連携、
- 会勢の回復ならびに若手の学会加入と参加の促進、様々な学際科学がシミュレーション&ゲーミング時代への移行と親和性が高まってきており、この分野のイノベーションとビジネス、学術と政府機関との連携強化。
- 学術上は、「AI社会、IoE・IoT実装と、0変革とARとVRによるマルチラリティ、シェアド・エコノミーとベーシック・インカムへと大きくパラダイムシフトが進む中で、来たるべき技術的特異点(2045年のテクノロジカル・シンギュラリティ)後へ向けてのシミュレーション&ゲーミング時代への移行への準備」にあると認識しています。
これからの2年間、会員のみなさまの助力と信頼を回復できるように、みなさまの声をよく聞きながら、より良き学会となるよう理事一同ならびに委員一同で運営してまいりますので、どうかご支援のほどをよろしくお願いいたします。 (2017年7月22日)
ご意見・ご要望がありましたら会長宛(president[at]jasag.org)へお寄せください。