企画セッション「S&Gの創り方」5月26日 13:30-15:30
1. 趣旨
シミュレーション&ゲーミング(S&G)は,人々や社会の仕組みを理解する手法のひとつとしてこれまで様々な研究や実践がなされてきました。S&Gの特徴の一つは,オリジナルなS&Gを作成する所にあると思います。とはいえ、このオリジナルなS&Gを作成するというということがS&Gを用いた研究のハードルを上げているということもあるかと思います。そこで、新たにS&Gを用いて研究を始めたいと関心を持っている様々な研究者の方々に向けて、これまでS&Gに関して様々な業績を上げてきた方とともに、S&Gの研究の面白さや難しさについて参加者の皆さんともディスカッションをしたいと思います。
皆さんは,シミュレーション&ゲーミングを作成するときにどのような方法をとっているでしょうか。ディブリーフィングを先に考えてゲームを考えるのでしょうか、それともゲームを作ってからディブリーフィングについて考えるでしょうか。今回は,中村美枝子先生(流通経済大学)をファシリテーターとして「ハコノリ」©JOYPODを実施していただき,皆さんとディスカッションできればと思います。
また、今回は大会前に会員に向けてS&Gの作成に関するアンケートも事前に行っています。企画セッションにおいてその結果もフィードバックしながら、皆さんとディスカッションをしていきたいと思います。
2. タイムスケジュール
2024.5.26
- 13:30-13:35 趣旨説明(吉田)
- 13:35-14:35 第Ⅰ部「『ハコノリ』を使ってS&Gについて考える」
中村美枝子先生(流通経済大学)
「ハコノリ」©JOYPOD(https://joypod.net/haconori/)とは皆で協力してハコを積んでいくゲームです。中村先生をファシリテーターにこのゲームを参加者で当日やってみます。その後、ゲームをめぐる議論をしてきたいと思います。
- 14:40-15:30 第Ⅱ部「会員向けのアンケート集計結果の報告」
吉田昌幸(上越教育大学)
JASAG会員向けに行ったアンケートの集計結果を報告するとともに、その結果を第Ⅰ部のファシリテーターである中村先生、そしてフロアの皆さんとディスカッションしていきます。
一般発表セッション(ポスター発表)5月26日 9:40-10:30
- オクテット則に基づくルイス構造が学習できる「OcTeT」 カードゲームの開発
伊藤 賢一・ 岡田 真紀(日本大学) ・前田 敏和(熊本北高等学校)・ 五味 悠一郎・粟飯原 萌・早川 真美子(日本大学)
- 未来史創生ゲーム「さいころ年代記」の改良 -より良い未来を思考するためのゲーミング教材の検討-
黒瀬 琢也(熊本県)
- 大学の授業におけるゲーミング・ シミュレーションの開発・ 製作に関する考察
近藤 敦(立命館大学)
- ゲーミング教材のログを用いた項目反応理論による教材評価手法の開発
永原 健大郎(東京工業大学)・ 家本 繁(中央大学) ・辰巳 育男(大阪工業大学)
- ESD を目的としたゲーミング教材の作成方法の確立と その効用及びゲーミフィケーション 教材の作成方法との違いに基づく課題の考察
平本 督太郎(金沢工業大学)・ 亀田 樹(金沢工業大学)