NPO法人JASAG

日本シミュレーション&ゲーミング学会

「論文査読要領」「論文のピア・レビューに関する倫理規程」の制定と「著作権規程ならびに投稿規程」の一部改定に関わる会員の皆様からのパブリックコメントの募集

2025年9月27日開催の理事会決定を踏まえて、下記3件の規程の制定・改訂、および学会ウェブサイト上での開示を予定しております。

  • 2024年6月1日修正施行の⽇本シミュレーション&ゲーミング学会誌「著作権規程ならびに投稿規程」(以下、投稿規程と表す)の「6.投稿論文の採否」における「論⽂(査読論⽂(原著)・査読論⽂(短報)・査読論⽂(総説))の原稿は,別に定める査読制度によって掲載の可否を決定する.」に対応して、査読制度(以下、論文査読要領と表す)を制定する。
  • 論文査読要領において、ダブル・ブラインド・レビュー方式を採用するのに合わせ、「論文のピア・レビューに関する倫理規程」(以下、倫理規程と表す)を制定する。
  • 論文査読要領で新設される責任著者の「5.投稿資格」における扱いを明記する上で、「投稿規程」の一部改定を行う。

 上記については、論文審査委員会、学会誌編集委員会、および理事会にて議論を重ねて参りましたが、会員の皆様へも影響を与える内容であるため、パブリックコメントを募集いたします。お手数ではございますが、下記の説明ならびにPDFファイルをご確認の上、ご意見がある場合には学会事務局までご提出いただけると幸いです。なお、意見書の様式は自由ですが、どの項目の何についての意見かを明確にしていただきますようお願いいたします。いただいた意見に関する検討結果については報告する予定ですが、個人情報は公表いたしません。

〈「論文査読要領」、「倫理規程」の制定と「著作権規程ならびに投稿規程」の一部改訂に関わる背景〉

  • NPO法人JASAG第9期より設置された論文審査委員会では理事会承認の委員会内規に基づきピア・レビュー方式による査読業務を行ってきました。この度、審査プロセスの更なる透明化を図り、もって良質な論文投稿を促すために、倫理面を含む明文化された論文査読要領を定め、本学会のウェブサイトにそれを開示するものです。論文査読要領の制定に際しては、本学会の研究倫理に関する関心を踏まえ、一般財団法人公正研究推進協会(APRIN)における「責任ある研究行為(RCR人文系)(Responsible Conduct of Research (RCR) For Humanities)」を参考にいたしました。https://edu2.aprin.or.jp/rcr-h_peer-review_jp/
  • 本学会の論文査読要領の要諦は、ダブル・ブラインド・レビューであるため、投稿者・査読者・委員会委員の要件として研究公正教育の受講を義務付けるとともに、三者の責務を明文化しました。それに伴い、「論文のピア・レビューに関する倫理規程」の制定が必要となりました。「他者のゲームの使用」に関する項目を設けるなど、本学会の特徴に沿った内容となっています。
  • 論文査読要領では、筆頭著者と責任著者(コレスポンディング・オーサー)が著者内で分担して投稿できるようにしています。これは、学際分野を包含する本学会の特徴に対応して、複数著者による研究貢献の論文開示を促進しようとするものです。複数著者による論文において、筆頭著者と責任著者との役割体制によって、研究チームにおける責任研究者(Principal Investigator)の明示化のみならず、研究者教育における大学院生と指導教員(世話教員)との関係明示化が可能になるなどのメリットが見込まれますが、そのためには「投稿規程」の一部改定が必要となります。改定案では、筆頭著者の投稿資格を本学会員と変えない一方、新設する責任著者の投稿資格を、研究倫理教育を済ませた本学正会員とし、学生会員を認めないことを骨子としております。

〈パブリックコメントの募集〉

募集期間:学会事務局からのメール受領時から2025年11月15日(土)まで
提出方法:学会事務局のメールアドレスまで(学会事務局送信のメールをご確認下さい)

資料①:「論文査読要領」
資料②:「論文のピア・レビューに関する倫理規程」
資料③:「著作権規程ならびに投稿規程」の改定(現状と改定案)